原材料の綿について教えてください

タオルは京都の自社工場で生産していますが、材料の綿は国産ではありません。綿(cotton)は現在、日本国内ではほとんど栽培されていないためです。繊維製品として作られるほとんどが、輸入された綿を使用して紡績しているか、紡績された綿糸を輸入して作られています。

日本でも明治までは各地で生産されていましたが、明治以後は輸入に頼るようになりました。現在日本では紡績を行う工場も数少なくなっています。綿の主な産地はアメリカ、中国、インド、パキスタンなどの国が挙げられます。

綿(cotton)とは?

綿繊維は綿の種子の表皮細胞が成長して得られる繊維で、天然の高分子(多数の原子が結合した分子)であるセルロース(cellulose)から成り立っています。植物繊維である綿は麻と共に長い人の歴史の中で最も利用し易い天然繊維です。

植木鉢で育ててみた綿綿は肌触りが良く吸水性の良い素材として親しまれており、タオルにしてみればこれ以上の素材はないといっても良いくらいです。

弊社でもこれまでいろんな素材でタオルを生産・試作してきましたが、その度にやはり綿は良いと思い知らされます(写真は植木鉢で育ててみた綿の様子)。

この記事を書いた人

藤田昌己
藤田昌己
奥京都である福知山市でタオル製造を行っているタオル工場で育つ。タオル製造をはじめてから3代目にあたる。
小さなタオル工場ならではの製品づくりに、日々奮闘しています。運営に携わりつつ、現場での作業も行っています。
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