ベースになるタオル生地の色は白のみですか?

はい。弊社のオリジナルタオル製作は白生地をベースに行っている物が多いです。一部、230匁総パイルは薄色の生地色で、ピンク、水色、グリーン、パープル、イエロー、生成を用意しています。

これには理由があります。タオルは生地色をベース色として、その上に載る色はベース色の影響を大きく受けることになります。分かりやすい例を挙げると、黄色いタオルに青を載せると緑色になります。これが綺麗な緑色になれば良いですが、なかなか制御は大変で、多くは汚い色になります。これを避けるため、タオルは基本的に色を上に被せるのではなく突き合わせでプリントを行います。タオルが白色だと発色良く色が載るという事になります。

よくある要望で「黒または濃色の生地に淡色の柄をプリントをしたい」というものがありますが、上記でも書いたようにこれが行えません。こうした表現は全面ベタプリントで対応します(関連記事)。

Tシャツなどで黒地に色が載せられているものを見かけますが、これらの多くは生地の上に白色の層を作るラバープリントという方法がとられています。しかしタオルでは、吸水という目的や風合いの問題から、ラバープリントは行いません。以下の関連記事もご覧ください。

この記事を書いた人

藤田昌己
藤田昌己
奥京都である福知山市でタオル製造を行っているタオル工場で育つ。タオル製造をはじめてから3代目にあたる。
小さなタオル工場ならではの製品づくりに、日々奮闘しています。運営に携わりつつ、現場での作業も行っています。
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